ジェリー・D・コールマン逝去——サンダーバード研究の第一人者、73歳で永眠
2024年9月1日、暗号動物学者・著述家のジェリー・D・コールマン(Jerry Dale Coleman)が享年73歳で逝去した。イリノイ州ディケーター出身の彼は、1977年のローンデール・サンダーバード事件の第一次調査者として知られ、『Strange Highways』などの著作で米国の未解明現象を丹念に記録した。
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ジェリー・D・コールマン:サンダーバードを追った男の生涯
2024年9月1日朝、暗号動物学者・フォーティアン研究者のジェリー・デール・コールマン(Jerry Dale Coleman)が心不全のため73歳で逝去した。イリノイ州ディケーター生まれの彼は、アメリカ南部・中西部の怪奇現象を丹念にフィールド調査し続けた「地道な真実の探求者」だった。
訃報を伝えたのは、彼と同じ苗字を持つが血縁のない暗号動物学の大家、ローレン・コールマン(国際暗号動物学博物館館長)だ。ローレンはCryptoZooNewsに追悼記事を掲載し、「ジェリーは誠実で公正なインタビュアーであり、真剣なモンスターハンターだった」と哀悼の意を表した。
代表作:『Strange Highways』シリーズ
ジェリー・D・コールマンの名を暗号動物学の世界に刻んだのは、出版社トロイ・テイラー(Troy Taylor)から刊行された2冊の著作だ:
① Strange Highways: A Guidebook to American Mysteries
アメリカ各地の怪奇現象・未確認生物目撃地点を網羅したガイドブック。単なる目撃例の羅列ではなく、各事案の歴史的背景・地元コミュニティへの影響・調査の経緯を丁寧に記述。現地調査者にとっての「実用的なフィールドガイド」として評価が高い。
② More Strange Highways
第1作の続編。新たに発掘した事案と、既存事案の追加調査結果をまとめた一冊。
これら2冊は、アメリカ南部・中西部に集中する「奇妙な場所」を体系的にカタログ化した先駆的な資料として、今も多くの研究者に参照されている。
最重要業績:1977年ローンデール・サンダーバード事件の一次調査
ジェリー・D・コールマンの最大の業績は、1977年のローンデール・サンダーバード事件(Lawndale Thunderbird Incident)の第一次調査者として、当事者家族に最初に接触したことだ。
事件の概要
1977年7月25日、イリノイ州ローンデール(ローガン郡)の自宅庭で遊んでいた10歳の少年マーロン・ロウ(Marlon Lowe)が、巨大な鳥に数秒間「持ち上げられた」と証言した。少年の母、ルース・ロウ(Ruth Lowe)を含む複数の目撃者が、翼開長4〜5メートルに達すると思われる2羽の黒い巨大な鳥を目撃した。
鳥の特徴:
- 体長:約1.2メートル(翼を折った状態)
- 翼開長:推定4〜5メートル
- 外見:黒色の体、長い曲がった嘴、白い輪郭
- 行動:少年を掴んで数メートル持ち上げ、約12メートル運んだ後に放した
この鳥はアンデスコンドル(翼開長最大3.1m)をはるかに超えるサイズであり、北米に現存するいかなる既知の鳥にも一致しない。
ジェリーの調査
ジェリー・D・コールマンは事件後、最初にルース・ロウとマーロン・ロウ本人に取材したフォーティアン研究者として知られる。彼のインタビュー記録は、事件の一次資料として現在も最も詳細なものの一つだ。
ローレン・コールマンはこう記している:
「ジェリーは南部・中西部の奇妙な場所を探索し、ローンデールのサンダーバード事件でロウ家に最初に話しかけた。そして1994年に画期的なフォーティアン・カードを制作した。」
サンダーバードとは何か
サンダーバード(Thunderbird)は、北米先住民族の伝承に登場する巨大な鳥の霊的存在であると同時に、現代においては「現存する超大型の未確認鳥類」として暗号動物学の重要な研究対象でもある。
先住民伝承のサンダーバード
北米の多くの部族(特に太平洋岸北西部・大平原の部族)にサンダーバードの伝承がある。翼を動かすと雷鳴が起き、目から稲妻を放つとされる神話的存在だ。ハイダ族・ラコタ族・オジブウェ族など多くの部族がサンダーバードを最高位の霊的存在として崇める。
現代の目撃事例
| 年 | 場所 | 概要 |
|---|---|---|
| 1977 | イリノイ州ローンデール | 少年を持ち上げた巨大な黒い鳥(ジェリー調査) |
| 2002 | アラスカ州 | 翼開長約4.5mの巨大な鳥を複数の目撃者が確認 |
| 2007 | テキサス州サンアントニオ | 巨大な翼を持つ鳥が低空飛行 |
| 2010年代 | ペンシルベニア州各地 | 継続的な巨大鳥の目撃報告 |
考古学的には、北米にはかつてテラトルニス(Teratornis)という翼開長3.5〜3.8メートルの巨大な鳥が存在したことが化石記録から証明されている。更新世(約1万年前)に絶滅したとされるが、一部の研究者は孤立した個体群が現代まで生き延びている可能性を否定していない。
1994年フォーティアン・カードの制作
ジェリー・D・コールマンは1994年に「フォーティアン・カード(Fortean Cards)」を制作した。チャールズ・フォート(Charles Fort)の名を冠したこの画期的なプロジェクトは、怪奇現象・未確認生物・不思議な出来事を個別のカードにまとめたコレクションで、当時としては非常に革新的な形式だった。
カールド形式での情報整理は、インターネット普及前の時代において研究者間の情報共有を大きく助けた。ローレン・コールマンはこれを「groundbreaking(画期的)」と評価している。
研究スタイルと人柄
ジェリー・D・コールマンの研究スタイルは、センセーショナリズムを排した「冷静な事実確認」に特徴があった。ローレン・コールマンによれば:
「ジェリーは率直で、偏りがなく、親しみやすいインタビュアーだった。そして真剣なベテランのモンスターハンターでもあった。」
彼は常にタレントショーや陰謀論ではなく、一次証言と物的証拠に軸足を置いた。目撃者への尊重と、主張の慎重な検証——これがジェリー・D・コールマンのスタイルだった。
暗号動物学界への影響
ジェリー・D・コールマンの死去は、2024年9月の「暗号動物学界の喪失」の中でも特に大きな痛手だ。ローンデール事件の一次調査者として、彼が残した記録はサンダーバード研究の礎となっている。
彼の著作『Strange Highways』は今も入手可能であり、アメリカの未解明現象を探求する旅人・研究者にとって欠かせないガイドブックとなっている。
謹んでご冥福をお祈りします。
*本記事はCryptoZooNews(cryptozoonews.com)掲載のLoren Coleman氏の追悼記事を翻訳・加筆したものです。*