UAP(未確認空中現象)は米国防総省・議会が2021年以降に採用した公式用語。UFOとの違い、AARO設立の経緯、グルーシュ議会証言、そして機密解除文書が示す事実を、PURSUE//JPが一次資料とともに解説する。
UAPは Unidentified Aerial Phenomena(未確認空中現象) の略。2021年6月、米国防総省の「予備調査報告書」で公式採用された。さらに2022年以降は宇宙・水中も含む広義の Unidentified Anomalous Phenomena としても使われている。
UFOという言葉を使わなくなった理由は明確だ。「UFO」は大衆文化の中でSFと結び付き、科学的調査の妨げになっていた。軍・議会関係者がUAPという中立的な表現を採用することで、バイアスなく事例を報告・記録できる環境を作った。
2022年7月15日、米国防総省は AARO(All-domain Anomaly Resolution Office) を設立した。日本語訳は「全領域異常解決局」。空・海・地上・宇宙・水中のすべての領域における未確認現象を調査し、年次報告書を議会へ提出する義務を持つ。
2023年7月26日、米議会下院「国家安全保障・統合防衛力・政府監視小委員会」で、元国防情報局員 デビッド・グルーシュ が宣誓証言を行った。
「私は、数十年にわたる米国政府による地球外起源と思われる物体の回収・逆行分析プログラムの存在を確認した。また、非人類的な生物遺体の回収についても報告を受けている。」
この証言は宣誓のもとで行われており、虚偽証言は連邦法違反となる。グルーシュは現在もDOJへの正式告発を進めている。
UAP(Unidentified Aerial Phenomena)とは「未確認空中現象」の略で、米国防総省が2021年以降に公式採用した用語です。従来の「UFO」に代わり、科学的・中立的に調査するために使われています。空中だけでなく水中・宇宙空間の未確認物体も含む場合は「UAP(Unidentified Anomalous Phenomena)」とも呼ばれます。
基本的に同じものを指しますが、ニュアンスが異なります。UFO(Unidentified Flying Object)は「飛行物体」という前提が含まれ、宇宙人の乗り物というイメージを持たれやすい。UAPは「現象(Phenomena)」として幅広く定義され、光学的・電磁気的現象なども含みます。米軍・議会では2021年頃からUAPが標準用語になりました。
AARO(All-domain Anomaly Resolution Office)は「全領域異常解決局」の略で、2022年7月に米国防総省が設立したUAP専門調査機関です。空・海・地上・宇宙・水中のすべての領域での未確認現象を調査し、議会へ定期報告する義務を持ちます。初代局長はショーン・カークパトリック博士が務めました。
2023年7月26日、元国防情報局員デビッド・グルーシュが米議会下院委員会で宣誓証言を行い、「米政府は数十年にわたり地球外由来の機体と生物遺体を回収・隠蔽してきた」と述べました。これは米国史上初めて正式な議会の場で行われた内部告発証言であり、世界的な注目を集めました。
米国防総省が公式公開した映像は主に3本です。①FLIR1(チックタック):2004年、USS ニミッツ空母付近で撮影された円筒形UAPが急加速する映像。②GIMBAL:2015年撮影、プロペラなしで回転する物体。③GOFAST:2015年撮影、海面すれすれを超高速で移動する物体。いずれも既知の技術では説明できないと国防総省が認めています。