ロシア、ドローン、UFO物語——英国RAF基地への侵入事件の教訓
2024年11〜12月に英国のRAF基地で相次いだ謎の飛行物体侵入事案を、ロシアのハイブリッド作戦という観点から再分析。UFOとして早計に分類することへの警鐘を鳴らしながら、UAP研究コミュニティが厳密な証拠基準を維持することの重要性を論じる。
日本語翻訳
ロシア、ドローン、UFO物語——英国RAF基地への侵入事件の教訓
Liberation Times(2026年2月5日)Franc Milburn 著
2024年11〜12月、英国の複数のRAF(英国空軍)基地上空に謎の飛行物体が繰り返し出没した。ニュースはUFOとして広まったが、著者フランク・ミルバーンはこれを慎重に分析し、UFO物語の危険性を指摘する。
UFOの「条件」が揃っていた
確かに、このRAF基地侵入事案はUFOにまつわる古典的な要素を備えていた:
- 夜空に浮かぶ不審な光
- 複数の場所・複数の夜にわたる繰り返し目撃
- 核兵器との関連(イースト・アングリアの基地は英国の核関連施設とも近接)
- 歴史的に有名なUFO目撃地域(レンドルシャムの森事件が近い地域)
しかし実際には——英国当局はこれらがロシアのドローンだと結論づけた。MI6、EU、ウクライナの当局者も、バルト海の船舶から発進したロシア製ドローンによる英国への侵入を認めている。
ウクライナ戦線でのロシアドローン優位性
一部のUFO論者はこう反論する——「ロシアがそれほど高性能なドローンを持っていたなら、なぜウクライナで使わないのか?」
ミルバーンはこれを一蹴する。ウクライナとロシアの軍事アナリストはすでに確認している——ロシアはウクライナ上空のドローン戦争において、攻撃回数・消耗率の両面で現在優位に立っている、と。
UFO研究への警鐘
この事案が示すのは、異常に見えるものを即座にUAPと分類することの危険性だ。ミルバーンは言う——「もし私たちが、十分な証拠なしにロシアのドローン侵入をUFOと呼び続けるなら、本当に説明のつかない現象(真のUAP)が起きた時に誰も真剣に取り合わなくなる」。
ミルバーンの調査論文「ロシアのハイブリッド作戦 Part 1」では、一つの例外——警察ヘリが撮影した映像で、当初は謎めいて見えたが後にF-15と判明した——を除き、RAF基地関連の事案で「本物のUAP証拠」は存在しなかったと結論付けている。
UAP研究コミュニティへの提言
真に異常な現象の研究が社会的信頼を獲得するためには、調査プロセスにおいて懐疑的な評論家・政府機関AARO・そしてUAPコミュニティの一部も含めた「すべての関係者が同じ証拠基準を適用すること」が不可欠だ。
軍事・情報の専門知識を持つ分析者として、ミルバーンは証拠なき主張と証拠に基づく分析の間に明確な線を引くことを求めている。
*出典: [Liberation Times — Franc Milburn](https://www.liberationtimes.com/home/russia-drones-and-the-ufo-narrative)*